超精密レベラーによる省人化
課題①:1枚の歪み取りに4人作業
パンチングメタルは加工後に歪み(反り返りや波打ち)が出てしまう。幅3000㎜を超える大型のパンチングメタルを歪み取りする際は、3本ロール機にて4人作業で行っていた。
課題②:歪み取りは職人技に依存
大型パンチングメタルの歪み取りは職人の感覚に頼っており、
また多品種のパンチングメタルを製造していることで、より職人技に依存していた。
解決策:超精密レベラーによる省人化かつ品質の安定化
【導入レベラー】
・板厚1~4㎜、幅3100㎜迄を矯正可能な超精密レベラー
・板厚3~10㎜、幅1600㎜迄を矯正可能な中厚板用精密レベラー
【省人化】
3本ロールにて、4人作業で行っていたところ、
精密レベラーを導入することにより2人作業となった。
【品質の安定化】
所有レベラーを6台にすることで多品種に対して、
製品仕様毎に最適な機械で対応し、細かな精度設定が出来る機械により、
更に高い品質を実現出来る体制が整った。
導入決定から実際の導入後までの経緯
大きく反り返ったパンチングメタルを矯正できるかのテストを行い、
投資効果を確認した。精密レベラーは高額設備であり、レーザー加工機など他の設備投資も計画があったが、
事業再構築補助金を利用することで導入に至った。
また、レベラーや他の設備投資により世界トップレベルのパンチングメタル生産体制を確立されている。
株式会社奥谷金網製作所様
事業内容:
【金網】各種織金網、クリンプ金網、亀甲金網
【打抜金網(パンチングメタル)】スーパーパンチング、樹脂パンチング、二相ステンレス鋼パンチング、耐摩耗鋼鈑パンチング、大開孔率パンチング、エンボス・ディンプル加工
【フィルタ】食品・化学工場プラント向けフィルタ、ふるい